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ユー・エス・イーで働く人たち

CROSS TALK 会長×若手エンジニア

ユー・エス・イーの現在と未来

ユー・エス・イー創業者の山口明会長と若手エンジニアたちが、ユー・エス・イーについて語り合いました。

若手エンジニアから見たユー・エス・イー

山口 ソフトウェア業界は進化のスピードが非常に速く、そんな中で、頼りにしているのは若い世代の感覚です。若い人たちと話をしていると、自分とは全く違う考えが次々に出てきて、新たな気づきを得ることも多々あります。そこで、まずは皆さんがユー・エス・イーについて思っていることを聞かせてください

M ユー・エス・イーは、自分の好きな車や音楽に関連する製品をはじめ、手がけている開発ジャンルが多種多彩。いろいろな業務に関われることがとにかく楽しいです。「やってみたい」と手を挙げると、たとえ知識や技術が追いついていなくてもやらせてくれる。そういう環境が、他社とはひと味もふた味も違う、面白いモノづくりを支えているのだと思います。

A 長く勤めている社員が多く、安心感があります。私は他業種からの転職組でプログラミングなどは未経験。ですが、キャリア、知識が豊富な先輩たちがマンツーマンで指導してくれるので、最初に感じていた不安は吹き飛びました。入社して1年、少しずつ知識が増え、技術を体得していくのを感じられ、刺激的な毎日です。

T オートバイが趣味だったことからユー・エス・イーに興味を持ち、「オートバイ関連の仕事をしてみたい」と応募しました。まだ入社数カ月なのでわからないことも多いですが、ソフトウェアだけではなく、ハードウェアのノウハウもあり、自社製品の開発にも挑戦しようとしている、チャレンジングで勢いのある会社だなと感じています。

ユー・エス・イーの歩み

山口 ユー・エス・イーは、30年前に小さなアパートの一室でスタートしました。当時は私を含めて社員3人。主に音響機器メーカーとの協業でソフトウェア開発を行っていて、苦労も多かったけれど、それも含めて楽しかった。好きなことで起業して、やりたいことがやれるのだから。新卒を採用し始めたのは、新横浜にオフィスを移した1996年頃から。その時分に入社した人たちが、現在さまざまなプロジェクトの中心メンバーとなって活躍してくれています。1998年には大阪に支店を開設。2000年代前半はオーディオ関連の仕事が飛躍的に増え、“山手線感覚”で新幹線に乗って、東京 大阪を行き来していました。

A モーレツに働いて徹夜が続き、毎日社員たちの夕食と宿泊場所の心配ばかりしていたとか、時々、当時の激務エピソードを話してくださいますよね。

山口 創業時のことも知ってほしいからね。その後、オーディオ関連事業が落ち着いてきたころ頃に、携帯電話の波がやってきた。

T 私たちにとって携帯電話は物心ついたころから存在するものでしたが、携帯電話が誕生して、世の中に普及して、機種が進化して…という歴史の中をユー・エス・イーは歩んできたのですね、

山口 マイコンからパソコンの時代になり、デジタル革命が加速して、ソフトウェアの開発現場にも大変革が起きました。特にこの20年の変化、進化はすさまじいです。そんな目まぐるしさの中、組み込み設計というひとつの仕事をコツコツとやってきたのがユー・エス・イーという会社なんです。

開発業務に大切なことは?

M 技術者の大先輩である会長にぜひ伺いたいのですが、開発業務において大事なことは何だとお考えですか?

山口 一番は「コツコツ」ですね。ソフトウェアって本来小さなプログラムの塊だから、小さいところからひとつひとつ積み上げていくこと。それに尽きると思います。どんな些細なことも中途半端にしないで、きっちりクリアしていくクセをつけてほしいです。

T 頭に浮かんだアイデアをうまく形にする秘訣はありますか?

山口 秘訣といえるかどうかはわからないけれど…プログラムをつくるときには、いきなりつくり始めるのではなく、まずは頭の中で何をつくるのか想像してみる。そして、想像だけでは見えてこないものを補うために、ラフ画を描いて、考えを絵にしてまとめてみる。全体像を把握した上で実作業に取りかかる方が、うまくいきやすいと思います。

A 若手エンジニアたちを見ていて、気になることはあるでしょうか?

山口 考え過ぎてしまう人が多いように思います。資料を読んでばかりいて、なかなか作業に入っていかない。さっき言ったことと相反するようだけど、考え過ぎはダメ。わからなくてもいいから動かしてみなきゃ。まだ世界にないモノをつくるのだから、わからないのが当たり前で、わからないなりにカット&トライを繰り返し、体感しながらつくっていくものです。

会長のパワーの秘密は?

T 会長は、ユー・エス・イーの中で一番エネルギッシュですよね。モチベーションの源は何でしょうか?

山口 「やらねばならん!」という使命感、それがすべてです。海外拠点も含めて、常に会社全体のことが気になります。現在進行形のプロジェクトはもちろん、次に蒔く種のことなども考えて「ああしよう、こうしよう」と動き回っているんです。

M 毎日とてもお忙しいのに、とてもパワフルなことに驚かされます。何か秘訣はあるのですか?

山口 秘訣なんてないですよ(笑)。 しいて言うなら、朝の時間を有効活用しています。例えば、会社のビジョンや将来に関する提案書の作成、設計論をまとめるといった仕事は、頭が冴えている朝の時間帯にやります。朝の方が集中力を発揮できて効率がいい。一方で、午後はそれらに付随する作業に充てて、頭を休める感じですね。

T 休日はどんな風に過ごしているんですか?

山口 ごく普通にのんびり過ごしています。買い物に行ったり、掃除をしたり、映画を見たり。映画は脳のスイッチをオフにするのに最適です。あとは、自転車で遠出する日もあるかな。

A サーフィンも趣味のひとつだと伺っています。

山口 30~40代は、「仕事をするためのサーフィンか、サーフィンのための仕事か」というぐらい、のめり込んでいました。今はサーフィンの回数が減った分、自転車を楽しんでいます。先日は、横浜の自宅からサイクルモードを見に東京ビックサイトまで行きました。皆さん、自転車、乗りますか?

M 最近クロスバイクを買いました。でも、通勤や近所を移動するのに乗るぐらいで、長距離はなかなか。

A 自転車のいろいろな開発に関わるようになって。最新技術の知識なども増えて、面白そうだなと思っているところです。ぜひ始めてみたいです。

未来に向けて

山口 皆さんの技術者人生は、これからが本番。今後の目標や想いを聞かせてください

M 入社して4年が経ち、自分にも部下ができました。今までは自分の担当業務だけを考えていればよかったけれど、これからは人を育てることも意識しなければと気を引き締めています。教えることで学ぶこともあるはず。自分が先輩たちにしてもらったように、親身な指導でしっかり後輩を育てていきたいです。

A まだまだ経験が足りないので、経験を積んで、自信をつけて、どこに配属されてもバリバリ仕事ができるようになりたいです。先輩たちと議論を戦わせながらモノづくりに取り組めたら、毎日刺激的だろうな、と。

T 今のところ補助戦力にしかなれておらず、割り振られた仕事をするだけで精一杯。早く「それ、できます! やります!」と積極的に言えるようになりたいです。特に大好きなオートバイに関連する仕事については、どんどん手を挙げていきたいので、スキルアップを頑張ります。

山口 若い人は進歩のスピードが速いから、1年程度でもものすごく変わります。皆さんの成長が楽しみです。鍛錬を惜しまず、この仕事で一生飯が食べられるようになってください。好きなことを仕事にして食べていけるって最高に幸せな人生ですから。そして、たくさんの知識と技術を次の世代にしっかり伝えていくことで、会社の持続的成長を支えてほしいです。ところで皆さんは、これからどんなモノをつくってみたいですか?

M チェーンレス自転車が面白そうだと思っています。自転車の常識を覆す発想で、今の自転車カテゴリーとは全く別物。クラウドファンディングでも話題になっていたりして、注目しているんです。

T 私はやっぱりオートバイ関連のモノに関心があります。例えば、モーターショーで見たヘッドアップディスプレイ。ヘルメット内部に小さな透過型ディスプレイが搭載されていて、ルート案内、交差点案内、到着予定時刻など、スマートデバイスと連携した情報表示ができる。近未来感があって「おおっ」と思いました。

A 最先端技術も魅力的だけど、例えば、ファミコン時代のプログラム言語など、少し前のノウハウに興味があるんです。温故知新というか、今の技術のベースになっている古き良きものを応用して、何か面白いモノがつくれないかなと考えたりしています。

山口 昨今、日本のモノづくりは停滞していると言われています。ソフトウェア開発というと、アプリやクラウドの方にいってしまい、モノを動かす根幹を扱うエンジニアは減少傾向。将来、国内ではモノづくりができなくなるといった危うい予測まで出ています。そんな時代の流れの中で、ユー・エス・イーのような組み込み設計に強みを持つ会社の存在価値は大きいはず。皆さん、よろしく頼みますよ!